「藁」(わら)を調べてもみると、
〔分娩のとき床に敷いたことから〕産褥(さんじよく)。
とあります。
産婦が産褥(お産をする寝床)で出産して、
生後間もないその子を実親からもらい受けて
自分たちの嫡出子として虚偽の出生届を出して育てることをいいます。
戸籍上は、実子としての外観を備えることとなるため、
養子であることを隠す方法として
古くから行なわれてきたといわれています。
当然、親子関係は生じないし、養子縁組としての効力も認められません。
また、原則的には相続権がありません。
興味のある方は、次の判例を読んでみてはいかがでしょうか。
最判昭50.4.8民集29巻4号401頁
最二小判平18.7.7民集60巻6号2307頁